宿星がある南斗六聖拳。その中で少し気になる宿星があります。
その宿星の名は『妖星』。
そしてこの気になる宿星を持つ男の名は『ユダ』!! 南斗六聖拳の一人です。
シンが『殉星』、レイが『義星』と漢字を見て想像できるのに対して『妖星』は何を意味するのか!?
この記事では、ユダの基本情報から関係のある登場人物などを調査していきたいと思います!!
実はあの人物が彼の人生に大きく影響していた!?
ユダの基本情報
- ユダの基本情報についてみていきたいと思います。
名前 | ユダ |
身長 | 183cm |
体重 | 99kg |
スリーサイズ | バスト133cm/ウエスト93cm/ヒップ108cm |
部下 | 副官ダガール コマク他 |
流派 | 南斗六聖拳の一人 『南斗紅鶴拳』の伝承者 |
宿星 | “裏切り”の宿命を背負う『妖星』の男 |
《流派》
南斗紅鶴拳の伝承者です。
拳名の由来は『返り血で身を紅く染めた鶴の姿』と言われています。(Wikipedia参考)
《ユダの容姿・性格》
長いウェーブがかかったロングヘア。髪の左右の一部を編んでいて、紅色系のアイシャドウとパープルの口紅をつけ、中性的な容貌の持ち主。
ユダはとにかくナルシストで、自身の美や知識を誇り、宿星にもこだわりを持っています。『妖精』が”裏切りの星”だということを否定し、”最も美しく輝く星”「妖星は天をも動かす美と知略の星なのだ」と、高らかに発言しました。
また自分の容姿について、自分の周りに固めた女性たちに「おまえたち おれは美しいか?」と問い、女性たちがはいと答えると「そう おれはこの世でだれよりも強く……そして美しい!!」と自画自賛しています。
《部下たち》
部下には、副官のダガールや腹心のコマク、スキンヘッドの大男などがいて、たくさんの部下と大勢の”美しい女性”がユダの周りにはいます。女性たちにはユダの紋章、『UD』の焼印が付けられています。
美しいものしか認めないユダ。その”美しい女性”の中に額に傷があり隠している女性がいました。すぐさま気付いたユダは女性に対し、「おれを愛する資格をあたえられるのは完璧に美しいものだけだ!!」と女性を部下に投げ飛ばします。女性は部下たちに連れさらわれ、ユダはその様子を見て大笑いしていました。
部下に対しての仕打ちにも容赦ないのが窺えます。
また時には副官のダガールですらも欺いて利用しました。自身の城にダガールを置き、自身の元へレイが辿り着く前にレイの命が尽きることを目論みます。城にレイとケンシロウが着きダガールと対峙し、ケンシロウはダガールに『経絡秘孔 頸中から下扶突』を突きました。それによりダガールは全身に激痛を伴うことに。痛みに耐えられないダガールはユダの居場所を吐いてしまいます。
レイたちが去った後、ダガールの前にここにいるはずのないユダが現れました。ユダは「おまえが口をわるのはわかっていた おまえに本当のことを教えておくほどわたしはおろかではない」「おまえのおかげでケンシロウの拳を見切ることができた!」とダガールを裏切り利用していたのです。
まさに”裏切りの星”『妖星』の男ユダ。
《感想》
自分に絶対の自信を持ち、容姿までも完璧だと自負している人物は珍しいのではないでしょうか。どのキャラからも、強さや生き様がにじみ出るような自信は見られますが、宣言してしまうキャラはそういません。(笑)
普通なら嫌なヤツとなりますが、ここまで言い切ってしまうと反対に清々しくて好感が持てました。(笑)
ユダとレイの関係
- ここではユダとレイの関係についてみていきたいと思います。
“裏切り”の宿命を背負う『妖星』の男ユダ。そして”人のため”に生き、命を懸ける宿命を背負うレイ。
一見、正反対で何の接点もないように思いますが、実は二人は同じ『南斗聖拳』。
ユダは『南斗紅鶴拳』の伝承者、レイは『南斗水鳥拳』の伝承者で共に『南斗六聖拳』の一人なのです。
二人が南斗聖拳の修行時代を共にしていることがわかるシーンも。修行中、レイが水鳥拳 飛燕流舞で大きな鳥をスライスしました。あまりの美しさにユダは一瞬魂を奪われ、一方的に深い嫉妬心を抱きます。
他人を初めて美しいと思ってしまったユダは、この日からレイに対して復讐を誓いました。
再びレイと再会し闘うこととなったユダでしたが、またしてもレイの技『南斗水鳥拳奥義 飛翔白麗』の美しさに一瞬魂を奪われ、技をまともに受けてしまい敗れてしまします。
しかし最後は「おれはこんな死に方はせん こんな死に方はな!!」と言うと、自身の体を斬っているレイの手を抜き、自ら再び自身の胸へと刺しました。
ユダの心の中にはいつもレイがいたのです。そして「おれはずっと幻影を追っていた」と…レイの技の美しさや、マミヤの美しさの前では無力になることを言いました。
《感想》
ユダはレイの南斗水鳥拳を見た時からレイの美しさに魅かれ、嫉妬という名のあこがれがあったのでしょう。
“裏切り”というから最後まで非情な男であってほしかったです。何だか、”本当はそんなに悪いヤツじゃない感”が否めなくなりました。(笑)
レイもユダの行動には許せないものがありましたが、ユダが裏切りに走る前は同じ修行をした仲。ユダが息を引き取った時には、「おれもすぐに行く…」と言葉を掛けました。ユダの歪んだ感情がなければ、今でも友であったのかなと…そんな思いが過りました。
ユダとマミヤの関係
- レイとユダが闘うことになった理由はマミヤでした。
マミヤは暴徒たちに捕まり、ケンシロウによって助けられます。その時に破けた服の間から『UD』の焼印が見えました。これはユダの紋章。
ユダは過去、マミヤの美しさの噂を聞き、マミヤが二十歳の誕生日に彼女の両親を殺し連れ去ります。しかしマミヤは命からがらユダの元から逃げてきました。
マミヤは女であることを捨て、心の傷を残しながら生きてきたのです。マミヤの過去を知ったレイは残された命でマミヤのためにユダと闘うことを決意しました。
ユダは部下のコマクからマミヤが『死兆星』を見たことを知ります。そんなマミヤのために命をかけるレイの『義星』は”ピエロの星”だと大笑いをしました。そしてユダはマミヤの前に現れ、マミヤの死の鍵を握っているのは自分だと言いマミヤを捕らえました。
けれど実はユダ、マミヤには何もしていないことが判明します。「おれはマミヤにもなにもできなかった おれが心から美しいと認めてしまったもの その前でおれは無気力になる」 ユダはマミヤのことを身も心も美しいと認めていたのです。
マミヤにとっては一生の消えない傷でした。しかしレイによってユダとの因縁はピリオドを打ちます。レイが勝ち、レイが死んだ後マミヤには『死兆星』が見えなくなったのです。
《感想》
ユダとレイとマミヤ。この三人に共通しているのは、ユダとの過去です。すべてユダの一方的な行動だとは思いますが、三人は出会い、決着をつけなければならない運命だったのかなと思いました。
南斗六聖拳を崩壊に導いた男
- 南斗六聖拳が崩壊したのはユダのせい!? どういうことなのでしょうか。詳しくみていきましょう。
南斗聖拳総派百八派の頂点の南斗六聖拳は、かつて皇帝の居城を守る六つの門の衛将と呼ばれていました。
しかし核戦争後、この六聖拳は平和を望む者と覇権をめざす者、二派に分裂してしまったのです。この時に裏切ったのがユダ。平和を望む声が優勢とみて、自分の配下南斗二十三派を引き連れ、拳王と手を結びました。
南斗六聖拳は一星崩れる時、残る五星もまた乱れた…
この話をレイがするとユダは「時代だ 時代が妖星を輝かせたのだ!!」と言い放ちました。
ユダが裏切ったことによって、南斗は乱れたのです。『妖星』の男ユダ、恐ろしい男です。
ユダの強さは!? どんな技がある!?
- 自信満々なユダはどれほど強いのか、またどんな技があるのかみていきましょう!
《ユダの強さは?》
ユダは指一本で触れもしないで人を裂くことが出来ます。その技は、部下のダガールに使用されました。これは相当な強さ(使い手)です。
またレイとの闘いでは流砂でレイの足の動きを封じ、何も出来ないレイの体を衝撃波(伝衝烈波)で切り刻みました。
しかしレイは両腕を使い流砂を脱出し、ユダに攻撃します。ユダはレイの技に見とれた一瞬の隙に技を受けてしまいました。
レイの美しい水鳥拳の幻影を追っていたユダは、超えることも最後の最後で幻影を突き放すことができなかったこと、それが自身の”弱さ”だと言います。
・考察
普通の人から比べたら圧倒的に強く、技一つにしても威力のあるものだと思います。しかし、死を覚悟しているレイの強さとは圧倒的な差があるように見えました。
この一連のユダを見ていると、彼の強さは彼次第なのではないかと思ったりも。それは、
『南斗紅鶴拳』自体は凄まじく圧倒的な強さを感じるのに、”美しいものの前では無気力になる”…なんてそれじゃあダメですよね。(笑) なので彼の心次第なのではと思いました。
衝撃波、相手に触れることなく攻撃できるので、かなり優位性な拳ではないでしょうか。
《ユダの技》
【南斗紅鶴拳】(なんとこうかくけん) (漫画『北斗の拳』<究極版>6巻78話)
拳速の優位さを誇る流派で、その拳から発する衝撃は背中にまで突き抜ける。奥義には、拳の衝撃が地面や水面を伝わって行く伝衝烈波の他、敵にとどめを刺す血粧嘴がある(Wikipedia参考)
ケンシロウに秘孔を突かれ、痛み苦しむダガールに「ケンシロウが腕一本ならおれは指一本で十分!!」とこの技を使いました。
【伝衝烈波】(でんしょうれっぱ) (漫画『北斗の拳』<究極版>7巻81話)
拳速の優位性を生かした紅鶴拳の衝撃による衝撃波が、地面や水面を伝わって離れた敵を切り裂く(Wikipedia参考)
レイとの対決で、レイが流砂に足を取られている時に使用されました。この技によりレイは切り刻まれ血だらけになります。
【南斗紅鶴拳奥義 血粧嘴】(けっしょうし) (漫画『北斗の拳』<究極版>7巻81話)
南斗紅鶴拳の奥義でレイとの闘いで構えましたが、構えから移る前にレイの攻撃が決まったので、最後まで見ることが出来ませんでした。詳細は不明です。
ユダの名言
- 次にユダの名言についてみていきたいと思います。
『人は裏切りの星と呼ぶがそうではない! 妖星は天をも動かす美と知略の星なのだ!!』
(漫画『北斗の拳』<究極版>6巻78話)
副官ダガールが「裏切ったのか!!」と言った時にユダが言ったセリフです。
これぞナルシスト・ユダの名言と言えるのではないでしょうか。自分で”美と知略”と言ってしまうところが何とも・・・(笑)
ここまで言い切ってしまうと、そうなのかなと思えてしまう!?
『フッ 妖星が義星に心魅かれた時から 妖星は義星によりその光を消す運命にあったのだ』
(漫画『北斗の拳』<究極版>7巻82話)
レイとの勝負に負けたユダが言ったセリフです。本当はユダ、心の奥底でわかっていたのではないかなと思います。そう思ったのはレイの胸で息を引き取る時です。ユダは今までの顔つきが嘘のように穏やかになり息を引き取りました。
すべてはユダのプライドや見栄がこういったセリフを言わせていたのではないかと思いました。
【まとめ】
南斗六聖拳の一人 『南斗紅鶴拳』の伝承者ユダ。
化粧を施し、”美しいもの”しか認めなず、自分より美しいものはないと豪語し、”裏切りの星”『妖星』を知略の星と言っていたユダは、自分より美しいと思ったレイによって絶命。
一見、傲慢でナルシストが目立つユダでしたが、その内ではレイの技に対する”美しさ”と葛藤していた部分を垣間見ることもできました。
ユダは漫画『北斗の拳』第75話~第82話に登場します!
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