我々の心を掴んで離さない『北斗の拳』。
『北斗の拳|第1話』ではケンシロウ、バット、リンの出会いが描かれています。
後に厳しい旅を共にする3人は、どこでどのようにして出会ったのでしょうか。とても気になりますね!
また、『北斗の拳』では名物というほどよく見かけるモヒカン頭の野盗集団も登場!
実は彼らはただの野盗集団ではない!?ちゃんとした組織に属していた!?
それでは気になる『第1話』をみていきましょう!!
北斗の拳|第1話あらすじ&感想
ここでは大まかに第1話の内容について触れてみたいと思います。
《あらすじ》
“199×年 世界は核の炎に包まれた!! 海は枯れ地は裂け…………あらゆる生命体が絶滅したかにみえた………………だが…人類は死滅していなかった!!”
(漫画『北斗の拳』(究極版)第1話)
モヒカン頭のバイク集団が車を襲う。彼らは『Z(ジード)』という男を筆頭に略奪と殺戮を重ねる野盗集団『Z』だ。
一方、別の場所では照り付ける太陽の下、水を求め荒れ地をフラフラ歩く男の姿が。廃墟となった村に男が入ると、地面に設置してあった網の罠にかかってしまう。
村人によって牢屋に入れられた男。中には少年がいた。そしてもう一人、少女が牢屋の番をしていた。
少女は男に水や食料をあげた。男は自分を『ケン』と名乗る。しかし、この少女は話すことができなかった。ケンはその少女に触れると「あとは彼女の心しだいだ 心の叫びが言葉を誘う」と言う。
村の長老が帰ってきてケンの体を調べると 胸に7つの傷が。その形はまさに『北斗七星』。不吉な…と長老が言った時! 『Z』が村を襲撃しにやって来た。
少年から”Zは女子供にも容赦なく皆殺しだ”と聞いたケンは、牢屋を捻じ曲げ外に出る。
そして『Z』のもとに行くと、今まさに少女が殺されてしまう瞬間だった。喋れなかった少女リンはケンを見て大声で近づくことを止める。
しかしケンは構うことなくZの元へと進んで行き、あっという間にZたちを倒した。
そしてリンは助かり、ケンは村を去って行く。その後ろには牢屋で一緒になった少年『バット』の姿も…
《感想》
第1話はケンシロウ、バット、リンが出会いました。出会い方は意外なものでしたね。まさかケンシロウが罠にかかって牢屋に入れられたなんて…。もちろん、いつでも脱出可能だとは思いますが。(笑)
そしてリン。リンは目の前で両親を殺されたショックで失声症になってしましました。それを知ったケンシロウが秘孔を突きます。
” 心の叫びが言葉を誘う”通りに、リンは自身が危険な目に遭っていてもケンシロウを気遣って「来ちゃダメ!」と、心の叫びが声となって出ました。
バットは、イメージ通り?にコソ泥をして捕まったようです。(笑)
一番最初にこの第1話を読んだときは不思議な感じがしました。現実にはないけれど、どこか現実にありそうな世界、見たことはないけれど、想像が出来る世界。
何とも言えない感覚です。理由は分かりませんが、”漫画の世界”だから…とも言っていられない事態が、ひょっとしたら現実にも起こり得るかもしれない!と心のどこかで思ったからかもしれません。
登場人物、背景、ストーリー、画、すべてにおいて魅力を感じる『北斗の拳』ですが、上記の理由などからも魅かれたのかもしれないですね。
第1話での敵キャラは?
次に第1話ではケンシロウたちにとって、どんな”敵”が登場したのでしょうか。みていきましょう!
第1話では、『Z』という野盗集団が登場しました。その集団のリーダー『ジード』。
名前 | ジード |
組織 | 野盗集団『Z』のリーダー |
特徴 | 左の額に『Z-666』の刺青がある |
襲った村、物、人 | リンの村 |
受けた技 | ケンシロウの北斗百裂拳 |
備考 | 漫画『北斗の拳』悪役第1号 |
この『Z(ジード)』の集団は、漫画『北斗の拳』に登場する数多くの悪役の中で、一番最初に登場した悪役です。
そのせいか、個人的にはこの『Z』の集団は非常に強く印象に残っていました。
『Z』の特徴といえば額に『Z』の刺青とモヒカン頭なのですが、『北斗の拳』の敵キャラってモヒカン頭が多く、正直『Z』の刺青がなければ今後も大量に登場するモヒカン頭の敵と区別がつきません。(笑)
なので、『Z』という敵キャラが印象的というより、『北斗の拳』の敵キャラ=モヒカン頭という印象の方が強いのかも。(笑)。
《3人が一緒に旅をするきっかけになったのは『Z(ジード)』?》
これは間違いなくそうなのではないでしょうか。(個人的見解です)
リンはジードに首を折られそうになって、それを助けようとしたケンシロウに向かって叫んだことで声が出るようになり、またバットもジードを倒したケンシロウを見て同行を決めました。
リンが旅に同行するのはもう少し後になりますが、ある意味ジードの騒動があったからこそ2人はケンシロウについて行こうと決めたのだと思います。
そう考えると、私の中で”ただの敵”だったジードが、”とても重要な敵”に変わりました。(笑)
《シードは誰にどうやってやられた?》
村を襲ったジードたちは迎え撃つ村人を殺し、最終的にリンを人質に食料を要求します。
そこへケンシロウが駆け付け、ケンシロウはまずジードの部下たちを倒し、最後にジードを『北斗百裂拳』で攻撃しました。
ジードは何事もなかったかのように”ぶっ殺してやる!”と、ケンシロウの背後から意気込みますが、ケンシロウから返ってきた言葉は意外な言葉でした。
『おまえはもう死んでいる…………』
(漫画『北斗の拳』(究極版)1巻1話)
その直後、ジードは内部から破裂し死亡しました。
第1話での登場人物(ケンシロウ、バット、リン以外)
第1話に登場したキャラについてみていきたいと思います。
第1話ではケンシロウ、リン、バットの他に、リンの村の人々、村の長老が登場します。
この長老は、ケンシロウが捕まった時は出かけていたようですが、帰ってきてケンシロウの胸の傷を見るなり「不吉な…」と恐れました。
そう、この長老は北斗七星が持つ意味を知っていたのです。”北斗現れるところ乱あり!”と…。
ケンシロウがジードの仲間を次々と倒していったときには、「ほ…北斗神拳」と驚きを隠せない様子でした。まるで、まさか生きているうちに見ることがあるとは…といった感じです。
この長老は、力はなくても『知』があることを印象付けた人物でした。
第1話の名言
たくさんの名言がある『北斗の拳』。1巻ではどんな名言が生まれたのでしょうか。
“『おまえはもう死んでいる…………』”
(漫画『北斗の拳』(究極版)1巻1話)
このセリフなくして『北斗の拳』は語れないのではないかと思いました。(笑)
この有名なセリフは、なんと1話目から披露されていたんですね。『北斗の拳』を知っていれば、一度はこのセリフを耳にしたことがあるのではないでしょうか。
連載当時、子供たちの間でとても流行りました。秘孔を突く真似をしてこのセリフを言う、懐かしくもあり、改めてみると凄いセリフだなと思います。(笑)
実はこのセリフ、原作(漫画)ではあまり使われていないことを知っていますか?
この1話と、数回しか使われていません。しかも、”お前”の部分が”きさま”になったり、”もう”の部分が”すでに”に変わったりして使われています。
あまりにもインパクトが強いセリフなので、闘う度に使われていそうなセリフですが、実はそうではなかったんですね。しかも数回。
意外な事実がわかりました。
第1話で繰り出された技
第1話ではどんな技が繰り出されたのでしょうか。みていきましょう。
【北斗百裂拳】
ケンシロウがジードに対して使った技です。
『北斗百裂拳』とは、
“猛烈な早さで敵の全身の秘孔を突き爆死させる技”
(Wikipedia参考)
秘孔を突く手の動きは正確で早く、食らった相手は衝撃で体が宙に浮いてしまうほど。しかし、その衝撃とは裏腹に痛みはあまり感じていないようでした。
ジードはこの技を食らい、最初はやられたのも気付かずにケンシロウの後ろに立ち、反撃しようとします。
しかし、ケンシロウに死んでいることを告げられると、理解するよりも先に身体が内側から破裂してしまいました。
何とも恐ろしい技です...。
【まとめ】
第1話では、あの名言『お前はもう死んでいる』や、あの技『北斗百裂拳』が早速登場することがわかりました。
そう考えると、『北斗の拳』って濃い漫画ですよね。 1話目から激しい。(笑)
また滅びた世界が背景なだけあって、登場人物たちも独特です。モヒカン頭で暴れ回る男たちも、世界が滅ぶ前は普通に社会人をしていたのでしょうか。(笑)気になりますね。
モヒカン頭や服装などもそうですが、バイクや車といったマシーンもこの世界に合っていて見どころの一つだと思います。
ケンシロウ、バット、リンの出会いが描かれている第1話。ここから物語は始まりました。
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