北斗の拳兄弟・親子相関図 そこには複雑な関係があった!?

考察・調査

たくさんの登場人物と複雑な関係で繋がっている『北斗の拳』。

繋がりと言えば、『北斗四兄弟』なんて有名ですよね。しかしそれだけではないのです! 実はこの兄弟に本当の兄弟がいることをあなたは知っていますか?

そこにはとても複雑で哀しい物語があるのです。

他にも『北斗の拳』には兄弟、親子のキャラがたくさんいるんですよ。中には「うそでしょ~!?あのキャラとあのキャラが~!?」なんていうのも。(笑)

この記事ではそんなキャラたちに注目してみていきたいと思います。

読み終わった頃にはまた違った『北斗の拳』の世界が見えるかも!?

それではみていきましょう!!

北斗の兄弟・親子相関図

北斗神拳の伝承者候補そしてリュウケンの養子として育てられた四兄弟。

ラオウ、トキ、ジャギ、ケンシロウ。この四人により北斗神拳は最強の時代を迎えます。

北斗神拳四兄弟』と呼ばれるこの4人ですが、実はラオウ、トキ、ケンシロウには海を渡った『修羅の国』に本当の兄弟がいました。

まずは相関図をみてみましょう。

ラオウ、トキ、ジャギ、ケンシロウの『北斗神拳』に対し、ラオウ、トキの兄カイオウやケンシロウの兄ヒョウが伝承したのは『北斗琉拳』。

北斗琉拳とはおよそ1800年前に創始されたとみられる拳法で創始者はリュウオウと言われ、伝承者の多くがその凄絶さに心を奪われ、心を悪に染めるとされています。ある一線を越えると愛も情もない魔界に入ってしまうという。『悪を象徴とする憲法』なのです。

【なぜ兄弟なのに流派が違うのか】

ラオウ、トキとカイオウとサヤカ。ケンシロウとヒョウ。『北斗神拳』を修得したラオウ、トキ、ケンシロウは元々『修羅の国』の生まれです。

なぜこの兄弟が別れてしまったのかというと、カイオウたちがいる『修羅の国』は軍事国家に侵略され滅亡寸前でした。そこでジュウケイはラオウたちを北斗神拳伝承者リュウケンの元へと送ったのです

その後ジュウケイは暴力で荒れる時代を思うあまり、禁止されている拳『北斗琉拳』をカイオウ、ハン、ヒョウに教えました

これが兄弟なのに流派が違う理由です

そして、ケンシロウの実兄ヒョウはサヤカの恋人でもあります。

終章では、ラオウの子”リュウ”も登場。

北斗宗家

次にケンシロウたちの先祖について相関図をみてみましょう。

ラオウたちやケンシロウたちの遠い先祖にあたる、オウカシュメ姉妹

姉妹は同じ日に共に男児を産みました。オウカリュウオウを、シュメシュケンを。

しかし、伝承者選びに苦慮した北斗宗家の高僧たちは二人の乳児をあえて飢えた狼にさらすことで天の声を聞こうとしました。

二人のうち一人を殺す”ということです。そして”生き残った方が始祖の意を受けた伝承者”だと…

シュメはその夜姿を消しました。我が子シュケンを助けに行ったのでした。「リ…リュウオウさえ…姉さんの子さえいなくなれば…わ…わが子が宗家の子として…

そして続けて自身が病気で夏を迎えることも出来ないと…言います。母を失いなおかつ自分の命さえ失う、そうなったらあまりにも不幸…シュメは泣きながらオウカに謝りました。

それを知った姉オウカは、伝承者は妹の子シュケンに譲ると言い命をかけた願いだと崖から飛び降りてしまいます。オウカの命をかけた願いを目の当たりにした高僧たち。

二人の女の深き愛を背負いしこのシュケンこそこの世に愛をもたらす救世主となろう!!」、これが北斗神拳創始者シュケンが誕生した瞬間でした。

『北斗神拳』の始まりにはこんなに切なく哀しい、また愛に溢れた出来事があったんですね。

伝承者選びの悲話ゆえに『北斗神拳』が一子相伝とされました

またラオウやトキの兄、カイオウの額にある痣はオウカの子リュウオウ”にもありました。そう、カイオウにもオウカの血が流れていたのです。

ラオウ、トキ、カイオウ、ケンシロウ、ヒョウ皆、正当な北斗宗家の血筋を受け継いでいました。

(漫画『北斗の拳』<究極版>16巻207話)

ざっくり結論&感想

  • ラオウ、トキ、カイオウ、サヤカは実の兄弟
  • ケンシロウとヒョウも実の兄弟
  • 流派が違うのは、ジュウケイがラオウとトキ、ケンシロウをリュウケンの元へ送ったから
  • 北斗宗家の血はカイオウたちにも受け継がれている

とても複雑な歴史や関係が北斗にはありました。先祖のオウカ、シュメの時代からラオウ、カイオウの時代まで、北斗には哀しい物語があったのです。

一子相伝になった理由も頷けますね。個人的には複雑な理由や関係があるからこそ『北斗の重み』はさらに増していっているような気がしました。

コウリュウ親子

作中でラオウと闘ったコウリュウも親子で登場です。

かつてはリュウケンと龍虎と並び称さ、リュウケン以上の腕を持っていたコウリュウ。

北斗神拳は一子相伝のため、リュウケンに伝承者の座を譲りました。

作中ではケンシロウと闘って負傷したラオウが傷の回復具合を計る相手としてコウリュウを選びます。

コウリュウにはゼウスアウスという二人の息子がいます。コウリュウを倒され、息子たちはラオウに挑みますが、ラオウに「兄弟ならそれぞれの道を歩むがよい」と言われ命を取られることはありませんでした。

ラオウは自分とトキをこの兄弟に重ねたのだと思われます。

またコウリュウに関係している者として、コウリュウ親子に仕えていたゼンギョウという男がいます。彼はコウリュウがラオウにやられたことをケンシロウに伝えた人物です。

ざっくり結論&感想

  • コウリュウはリュウケン以上だと言われていたがリュウケンに伝承者を譲った
  • コウリュウにはゼウスアウスという二人の息子がいる

コウリュウがリュウケン以上というのが驚きでした。Wikipediaによると、”実の兄弟のように育ったリュウケンの拳を封じることを拒み自ら伝承者から降りた”なんて記載も。

彼の人柄が想像できます。

南斗の兄弟・親子相関図

南斗の兄弟親子関係をみていきましょう!

《ユリアの兄弟》

ユリアには兄リュウガがいます。リュウガは『泰山天狼拳』の使い手で、孤高の星「天狼星」を宿星に持つ。ラオウ率いる拳王軍の将軍として貢献しましたが、乱世の世を治めるにラオウとケンシロウのどちらがふさわしいのか見定めるためケンシロウと闘いました。

ユリアには異母兄のジュウザがいます。「」のジュウザは、南斗六聖拳最後の将のユリアを守る『南斗五車星』の一人。幼き頃から一緒にいた二人。ジュウザはユリアを愛していましたが、兄妹だということを知りショックは相当なものでした。

・南斗五車星の一人、「」のリハク。リハクもユリアに近づくラオウを足止めするためにラオウと闘いました。またリハクの娘トウはユリアの影武者として登場。

トウはラオウを愛していて告白しますが、ラオウに受け入れてもらえず自ら命を絶ってしまいます。

ざっくり結論&感想

  • ユリアにはリュウガという兄と、異母兄のジュウザがいる
  • 実はジュウザにはショウザという息子がいた

ちなみにジュウザの息子ショウザは、漫画『北斗の拳』<究極版>11巻Special Episodeに登場

Special Episodeは新エピソードで、第136話と第137話の間に描かれています。

まさかのジュウザの息子の登場で、読まれた方は雄叫びを上げたのではないでしょうか。(笑) 私は上げました。(笑)

ショウザの登場は悲鳴を上げるほど嬉しかったのですが、少し複雑な気持ちも・・・それは

ラオウの子供リュウにしてもそうですが、”誰の子問題”。とてもモヤモヤした気持ちが生まれたのも事実です…。(苦笑)

まぁそんな部分も想像したりして楽しむのもアリかなと楽しんでいますが。(笑)

他にもこんなキャラが兄弟&親子!?

北斗の拳には他にもたくさんの兄弟&親子が登場します。

【トヨと子供たち】

本当の親子や兄弟ではないですが、親を殺されたり足手まといになって捨てられたこどもたちをトヨは面倒みていました。バットもトヨに息子のように育てられました。

トヨはジャッカル一味の襲撃を受け、子供を守り犠牲になります。

(漫画『北斗の拳』<究極版>2巻17~20話)

【偽りの兄弟】

彼らも本当の兄弟ではないですが、ジャッカルがケンシロウに追われ助かりたいがために地底特別獄舎(ビレニイプリズン)に眠るデビルリバースを利用しました。

刑務所時代にデビルからかっぱらったデビルの母親の写真が入ったペンダントを見せ、ジャッカルは”幼い頃生き別れた兄だ”と名乗り、そして「助けに来た」と言います。

ケンシロウのことを“お前を閉じ込めたやつだ”とデビルに信じ込ませ二人を闘わせました。

(漫画『北斗の拳』<究極版>2巻23~25話)

【勇敢な姉弟】

野盗に狙われた村に住むマミヤコウ。マミヤは美しく心の優しい女戦士です。敵の前では怯むことなく闘います。

コウはマミヤの弟で、15歳の誕生日に牙一族に捕まってしまいました。しかしコウは「みんなきちゃだめだ~っ!! ちくしょう!!は…はやく殺せ~!!」と村人やマミヤに助けを求めることはありませんでした。自分のことより皆のことを案じる勇敢な少年です。

最後は牙一族に刺され命を落としました。村人たちがコウの元へと駆け寄ろうとしますがその際マミヤは皆の前では涙を流すことはせず、「助けに行くことはわたしが許しません!!」と村人たちの身を案じます。

姉弟ともに優しく勇敢な人間です。

(漫画『北斗の拳』<究極版>3巻28話)

【離ればなれだった兄妹】

南斗六聖拳の一人、南斗水鳥拳伝承者。『義星』の宿星を持つ。レイは妹のアイリが連れ去らわれ、連れ去ったとみられる”胸に七つの傷の男”を見つけるために闘い続けていました。

そんな中、マミヤの村に雇われケンシロウと共に牙一族と闘うことに。その際、牙一族はアイリを見つけ出し人質に取りました。

人質に取った牙一族はレイにケンシロウを殺せと命じます。二人は構え相打ちに。がしかし、それは拳法の奥義の一つで仮死状態になっていただけでした。

牙一族を倒し無事レイとアイリは再会することができました。

(漫画『北斗の拳』<究極版>2~7巻27~82話)

【凶悪な盗賊集団】

マミヤの村を狙う盗賊集団牙一族』。牙族長を中心に、手下たちケマダやマダラらはすべて牙族長の息子。

牙族長は「華山角抵戯」の使い手で、自らの肉体を鋼鉄の鎧のようにすることができます。

ケマダは幹部の一人。マダラは一族の中で最も野獣に近い男。ゴジバは牙族長に「息子の中で一番の切れ者」と言われています。

牙族長、マダラ、ゴジバはケンシロウに、ケマダはレイによって倒されました。

(漫画『北斗の拳』<究極版>2~3巻27~37話)

【ジャギが過去を重ねた兄弟】

足が不自由な兄マコ弟のアキ。アキがマコを献身的に支えながら助け合って暮らしていました。

そこへジャギ一味が通り、その時兄マコが手下とぶつかってしまいます。「お前の左足をおれにくれ!」と怒る手下に、弟アキがマコの代わりに足を差し出そうとしました。

すると一人の老人が止めに入ります。弟が兄のために一生懸命生きてきたことを訴え、「ほんとうによくできた弟なんです!!」と言いました。しかしその言葉により「兄よりすぐれた弟なぞ存在しねえ!!」とジャギの怒りを買ってしまい…

アキは足枷を付けられて砂漠に放置されてしまします。ケンシロウに出会いますが命を落としてしまいました。

(漫画『北斗の拳』<究極版>3巻~4巻40話41話)

【双子の衛士】

カサンドラの獄門を守っていた双子の衛士ライガとフウガ。二人は弟ミツをウイグル獄長に人質に取られ衛士に身を落としていました。

しかし、ケンシロウが現れたことでケンシロウにすべてを懸けます。それによってウイグルに弟ミツを処刑されることに。

ライガとフウガは「ミ…ミツ! このカサンドラの住人に再び生を与えるためだ 死んでくれ!!」と言い、それに対してミツも覚悟を決めました。

ケンシロウがウイグルを倒し一度は兄弟肩を抱き合えましたが、再び拳王軍がケンシロウの進む道を妨害してきました。ライガとフウガは身体を張り道を守り命を落としてしまいます。(漫画『北斗の拳』<究極版>4~5巻54~58話)

【仁星の宿星を持つ親子】

南斗六聖拳の一人、南斗白鷺拳の伝承者『仁星』の宿星を持つシュウ。”盲目の闘将”と呼ばれています。

ケンシロウが幼き頃、南斗と北斗の他流試合でケンシロウの最後の相手として闘ったシュウ。シュウに敗れたケンシロウは生きて帰ることが許されなかったが、シュウがケンシロウの光る可能性を見て、代わりに自身の目を潰してケンシロウの命を救いました

息子のシバもサウザーに敗れたケンシロウを救い出し、動けぬケンシロウに代わって追ってきた敵の前に立ち、ダイナマイトを持って自爆します。

まさに『仁星』の生き様でした。

(漫画『北斗の拳』<究極版>7~8巻83話~93話)

【非情な父親】

ラオウの部下のヒルカ蛇咬帯と呼ばれる布を操る『泰山妖拳蛇咬帯』の使い手実の子タンジとジロを捨て去っています。タンジとジロはフドウの養子となりました。

しかしヒカルは実の子をさらい人質にとり、フドウが現れると流砂の中に子供たちを投げフドウを流砂の中へと誘い込みます。

流砂から抜け出せないフドウ。そこにケンシロウが現れ子供たちもフドウも流砂から出ることができました。その後ヒルカはケンシロウにより倒されます。

(漫画『北斗の拳』<究極版>9巻117~118話)

【愛娘のために】

天帝編で登場したアインとアスカ親子賞金首を狩る賞金稼ぎ。北斗の拳の中ではめずらしく流派はなく、”ケンカ拳法”で強い。

賞金稼ぎだったが、バットに乗せられ郡都を陥落しました。バットとは熱い友情を結びます。

しかし、帝都に潜入した時、落ちてきた巨石から身を挺して皆をかばった際に負傷してしまいます。さらに岩盤を割るための杭を打ち続け力尽きてしまいました。

アスカは父親が亡くなった際に「わたし泣かない…わたしが泣いたらパパ眠れない」と涙を流さず、周りの涙を誘いました。

(漫画課『北斗の拳』<究極版>11~12巻140~160話)

【アインが救出したい男】

南斗聖拳一〇八派・南斗双鷹拳の伝承者。兄ハズと弟ギル。

二人がファルコに敗れたところを賞金稼ぎだったアインが横取りして収容所へ送り込み、”二人の力が必要”とアインによって救出されました。

ファルコに敗れた二人は不発弾とともにファルコの前へ。しかしハズはファルコによって負傷し、不発弾を爆発させ命を落とします。

(漫画『北斗の拳』<究極版>11~12巻145~148話)

【元凶の男】

帝都の総督ジャコウと息子のジャスクとシーノ。ジャコウは天帝ルイを幽閉して代理総督として思いのままに天帝軍を牛耳る。村にラオウが侵攻してきた際の恐怖から暗所恐怖症です。

ジャコウはファルコの母親に育てられています。そのためファルコは、ラオウに“最大の”災いになる、殺せ”と言われた時、ジャコウに母親の前で命乞いをされ殺すことができませんでした。

ジャスクは帝都が崩れた後、リンを連れ『修羅の国に逃亡します。

シーノは、ファルコが仮死状態にして帝都を脱出させたショウキを槍で殺害しました。しかし偶然にも、ショウキはケンシロウとユリアに安住の地を提供した人物で、ケンシロウはショウキに刺されていた槍でシーノを刺しました。 (漫画『北斗の拳』<究極版>12巻120~160話)

【生き別れた双子】

リンの双子の姉ルイ。ジャコウにより幽閉されていました。

双子として生まれたルイとリン。”天帝はひとり”と、本当は元斗皇拳伝承者のファルコによってリンは命を絶たれるところでした。

しかし笑ったリンを見たファルコは殺すことが出来ず、出生を伏せ自分の叔父夫婦にリンを預けたのです。

天帝(ルイ)が幽閉されていた地下層で再会し、事実を知りました。

(漫画『北斗の拳』<究極版>12巻150~160話)

【信じ続けた父親】

海賊船の船長赤鯱。かつてはラオウ軍に仕えていたこともありました。

新天地を求め『修羅の国』へ攻め入ったが敗れてしまいます。その時に息子シャチとも生き別れに。ケンシロウが修羅の国へ乗り込む際、シャチを救ってくれるよう頼みました。

シャチは修羅の国でジュウケイから北斗琉拳を教わり闘いに身を投じます。リンを連れ戻しに向かったケンシロウとシャチは出会い共に行動することに。

ケンシロウとシャチがカイオウと闘いピンチの時に赤鯱は子分を連れ彼らを救い出しました。

しかしカイオウが放ったボウガンが赤鯱を貫き、最後はシャチの腕の中で息を引き取ります。

【愛を教える優しき女性】

シャチの恋人レイア。ひっそりと地下に私塾を開き子供たちに愛や闘いの虚しさなどを教えていました。

シャチが父親の元へ帰れるように手が傷だらけになりながらもシャチの為に船を作ったりも。

シャチもそんな彼女を見て修羅の国に残ることを決めます。しかしレイアは、シャチが北斗琉拳を習い始め変わってしまったため一度は見切るも、再びシャチに会った際昔のままの彼だったため再び寄り添いました。

タオは強くなりたいと修羅を目指すも、”親友を殺せ”と言われレイアの言っていたことを思い返します。脱走をし修羅に殺されかけていたところをケンシロウに助け出されレイアと再会することが出来ました。

(漫画『北斗の拳』<究極版>13~15巻168~200話)

【愛するがゆえに…】

カイオウの母は、幼い頃のケンシロウとヒョウが火事で閉じ込められた時に、カイオウとラオウに愛を教えるため、2人を救いに燃え盛る炎の中に飛び込みました。その結果命を落とすことに…。

そんな現状を受け入れられないカイオウにとって、“母をほめてやるがよい”という周りの言葉はカイオウには怒りにしかならず、その夜母の亡骸を宗家から持ち出し、溶岩が湧きたつ地に埋めました。  (漫画『北斗の拳』<究極版>15巻202話)

【お互いを思う親子】

かつてはラオウ軍屈指の武将だったバルガ。ラオウ亡き後時代が変わり、コウケツの地へと辿り着いたバルガたちでしたが、コウケツの企みにハマり家族を人質に取られてしまいました。

そのためバルガは誇りを捨て牛馬のように働くことに。また息子シンゴは自分がいるから父さんが…とリュウに”殺してくれ”と頼みます。

リュウはこの親子から”男の誇り”を学ぶことができました。

(漫画『北斗の拳』16~17巻214~218話)

【ケンシロウによって父親の愛を知る兄弟】

ケンシロウとリュウは旅先でサラに出会いました。サラの頼みでサヴァ国のアサム王に会うことに。

アサムがケンシロウに頼んだのはなんと、アサムの息子3人を殺して欲しいということでした。アサムは子供たちが幼い頃予言者に”一人を選び2人は殺せ”と言われます。

愛しい我が子にそんなことが出来ないアサムは、3人を分け隔てなく平等に育てました。その結果、3人は譲ることを知らないまま成長してしまいます。

アサムの後継者争いを避けるためにケンシロウに頼んだのです。しかしケンシロウの強さを前に兄弟はお互いを思いやり、自分の身を挺して兄弟を庇い合いました。

(漫画『北斗の拳』<究極版>17巻218~227話)

【すべては妹を思うあまりに…】

バランサトラの許嫁ルセリがいる『ブランカ』で光帝と名乗り、バランに祈れば奇跡が起きると、民から絶大な信棒を集めていました。

しかしそれは神の力ではなかったのです。バランが幼い頃、ラオウに北斗神拳を教えてほしいと悲願した際に、”教えることはできないが盗め”と許された北斗神拳でした。

そもそもバランが北斗神拳を覚えた理由は”妹を奪った神に復讐したい”という理由から。妹ユウカが病に侵されていた時、バランは奪ってきた薬を妹に飲ませようとしました。

しかしそれを察した妹は、”祈りましょう”と薬を拒否。バランも冷水を被り祈りました。けれども願いは届かず…。

バランを狂わせるきっかけとなってしまいました。(漫画『北斗の拳』<究極版>17~18巻230~236話)

【感想】

意外にも多い兄弟や親子。中にはかなり複雑な関係の者もいましたね。個人的に思ったことは、”いなくても困らないキャラは一人もいない”ということです。

少ししか登場しなくても、その役割は『北斗の拳』の物語においてとても重要なのです。すべてのキャラが”いなくては困る”キャラなんだなと思いました。

【まとめ】

北斗の拳』の中にはたくさんの兄弟&親子がいることがわかりました。

感動的な関係もあれば、切ない関係も…

またはケンシロウや他の登場人物に大きな影響を与えたキャラなんかもいましたね。

つい主人公ケンシロウ目線で物語を見がちですが、こうしたいろんな兄弟や親子の目線から『北斗の拳』の世界を見てみても面白いかもしれません。

独特な『北斗の拳』の世界をもっと身近に感じて読むことが出来るかも!?です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました