北斗の拳『KING編』|ケンシロウの前に現れた強敵(とも)シン! 

~編

作中では数々の男たちがケンシロウと闘い敗れ、ケンシロウの中で『強敵”とも”』として生き続けました。

その中でも強く印象に残った男がいます。それは『シン』!

シンは愛を貫き、ケンシロウとはユリアをめぐり最後まで闘いました。その様子が描かれている『KING編』についてみていきたいと思います!

KING編』ではどんな人物たちが登場したのでしょうか。また、ケンシロウ、シンから繰り出された技は!? 

どんな物語があり、どんな名言が生まれたのか!?

それでは気になる『KING編』みていきましょう!

KING編のあらすじ

サザンクロスを本拠地とし関東一円を支配する『KING軍南斗六聖拳の伝承者シンが作り上げた軍団です。幹部にはスペード、ダイヤ、クラブ、ハートがいて、最初にケンシロウと対峙したのはスペードでした。

ケンシロウは旅の途中、スペードに追い込まれている老人と遭遇します。老人を助け村へと送り届けたのですが、ケンシロウが去った後スペードは村を襲い、村人たちを惨殺しました。

急いで村へと戻ったケンシロウですが老人はすでに刺された後。ケンシロウは怒り、スペードを倒しました

スペードがやられた話は部下によりシンの元へ。探し出しますか?という幹部たちにシンは

その必要はない! いずれやつのほうからおれたちを探すことになる」と言います。

罪もない人を殺してケンシロウを誘き出そうとするダイヤ。ケンシロウと対峙し闘いに。棒術使いのダイヤでしたがケンシロウの前ではまったく敵わず

次に対峙したのはクラブでした。彼のかぎ爪もケンシロウに届くことはありませんでした。

そしてシンの元にたどり着いたケンシロウ。シンと闘う前にハートと対戦します。最初はハートの特異体質に戸惑うケンシロウでしたが、北斗柔破斬でハートを倒しました

そしてシンと再び対峙し・・・!?

KING編で登場した主な登場人物

KING編ではどんな人物が登場したのかみていきましょう。

【名前】【初登場】【備考】
スペード第2話額にスペードのマーク・ボウガンを使う
ダイヤ第4話額にダイヤのマーク・棒術使い
クラブ(第4話)第5話額にクラブのマーク・巨大なかぎ爪を使う
ハート(第4話)第6話額にハートのマーク・血を見ると正気を失う
シン(第4話)第7話『KING』のボス・南斗弧鷲拳の伝承者

シンが作り上げた巨大な組織『KING』。関東一円を支配する一大勢力で本拠地をサザンクロスとしています。

スペード、ダイヤ、クラブ、ハートは『KING』の幹部で、それぞれ額にマークがついています。

ざっくりと紹介!

【スペード】

見た目は一見モヒカン(スキンヘッド)のようだけど、後ろに髪があります。ケンシロウに「ハゲ」と呼ばれていました。ユニークな髪型です。

ケンシロウが旅を進めている途中、人々を追い詰め殺しているスペードに会います。スペードはケンシロウ目掛けボウガンを撃ちますが、ケンシロウがボウガンの矢を指で受け止めスペードに投げました。それによりスペードは片目を失います。

【ダイヤ】

顔が歌舞伎のような隈取りを施している。ケンシロウからは「バケモノ」や「くまどりやろう」と呼ばれました。モヒカンが多い中、髪の毛はフサフサです。

民を殺しケンシロウを誘き出すダイヤ。ケンシロウと対峙し、得意の棒術でケンシロウと闘うもケンシロウの前ではスローモーションにしか見えず惨敗。

【クラブ】

長身(大きい)キャラはたくさんいる中、長身痩躯というのは珍しいのではないでしょうか。髪型はモヒカンです。

両手に装着したカマキリのような大きなかぎ爪で、町人を切り刻むクラブ。しかしケンシロウの前ではまったく通用せず。

【ハート】

見た目は極端な肥満体です。たくさんの鎧やプロテクターを付けているキャラが多い中、ハートはサスペンダーと肩にしか付けていません。髪型はスキンヘッドです。

普段は温厚で紳士的なのに、血を見ると豹変します。ケンシロウとの闘いではハートの特異体質により、最初ケンシロウも苦戦しました。

【シン】

ケンシロウとユリアが旅立とうとした日に、ユリアを連れ去りケンシロウの胸に七つの傷をつけた男シン。ユリアのために『サザンクロス』を築き上げました。

まとめ

KING編』の裏には実はケンシロウとシンの過去の因縁があったんですね。ケンシロウからユリアを連れ去ったシン。

過去の闘いではケンシロウはシンに敗れ、ケンシロウの胸にある七つの傷は、その時シンに付けられたものでした。

ちなみに別の~編になってしまいますが、シンにユリアを連れ去るよう唆したのはジャギ。

ケンシロウではユリアを守れない”とシンに言ったのです。

ユリアを連れ去ったシンでしたが、ユリアがシンに心を開くことはありませんでした。そしてユリアのために略奪、殺戮の限りを尽くすシンを見ていたユリアは”自分の心は変わらない、自分のせいで罪もない人が…”と耐えられず自ら命を絶ってしまいます。

ユリアの心がシンに向くことはありませんでした。そしてシンはいなくなったユリアの代わりに精巧に出来たユリアの人形を傍らに座らせていました。

ユリアをめぐって闘ったケンシロウとシン。ケンシロウはシンを倒すまでユリアが身を投げた事実を知りませんでした。

ユリアがもういないことをケンシロウに言わずに闘ったのは、シンの宿星が『殉星』であり純粋にユリアを愛していたシンの生き様だったような気がします

KING編で出た技は?

ここでは『KING編』で繰り出された技についてみていきたいと思います!

  • 北斗神拳二指真空把』(にししんくうは)

放たれた矢などを二指で受け止め、放った相手にそのまま投げ返す技 (Wikipedia参考)

これはスペードがケンシロウに向けボウガンを撃ち、放たれた矢をケンシロウが二本指で受け止めてスペードに投げ返しました。それによりスペードは片目失明。(漫画『北斗の拳』<究極版>1巻2話)

  • 岩山両斬波』(がんざんりょうざんは)

渾身の力で振り下ろす手刀攻撃 (Wikipedia参考)

この技はスペードの手下に使わ、顔面に手刀がめり込みました。                  (漫画『北斗の拳』<究極版>1巻3話)

  • 北斗残悔拳』(ほくとざんかいけん)

敵のこめかみを両手の拇指で思い切り打突する技です。ちなみに七百八ある経絡秘孔のうち頭維(四合)という。 (Wikipedia参考)

スペードはこの技を受け、上半身真っ二つになって絶命しました。                 (漫画『北斗の拳』<究極版>1巻3話)

  • 交首破顔拳』(こうしゅはがんけん)

敵の首の両側面を突き、顔面に膝蹴りを入れる (Wikipedia参考)

ダイヤがこの技を食らい、受けた後は顔が真っ二つになり爆死。                  (漫画『北斗の拳』<究極版>1巻4話)

  • 五指烈弾』(ごしれつだん)

敵の両手の秘孔を突き、全ての指を骨もろとも砕く技 (Wikipedia参考)

クラブがケンシロウに両手を振り下ろそうとした時にこの技が使われました。           (漫画『北斗の拳』<究極版>1巻5話)

  • 北斗神拳の奥義 経絡秘孔のひとつ命門

指の骨を粉砕され、それでもケンシロウに向かって行ったクラブ。しかしケンシロウにこの秘孔を突かれ「おまえの命はあと1分!」と言われる。 (Wikipedia参考)

(漫画『北斗の拳』<究極版>1巻5話)

  • 北斗柔破斬』(ほくとじゅうはざん)

極度の肥満体の敵のみに効果を発揮する技。 (Wikipedia参考)

この技はハートのみに使われた技で、ハートの腹を連続で蹴り贅肉を掻き分け秘孔を突き内側から爆発。 (漫画『北斗の拳』<究極版>1巻7話)  

  • 南斗獄屠拳』(なんとごくとけん)

飛び蹴りからの空中戦で、膝・肘の四肢の関節を瞬時に切り裂き、敵を戦闘不能にする技    (Wikipedia参考)

これはシンが使用した技です。作中では、ユリアを連れ去る時のケンシロウとの闘い、回想シーンで描かれていました。 (漫画『北斗の拳』<究極版>1巻8話)

  • 血の十字架の形に秘孔』アニメでは(北斗十字斬ほくとじゅうじざん)

ブラッディークロス(十字)の形で秘孔を突くようにして拳を叩き込み、技を受けた者は1分後(アニメでは3分後)に死ぬ  (Wikipedia参考) 

ケンシロウがシンにトドメをさした技です。シンは血の十字架を紋章にした拳法を使うという。この際ケンシロウは「血の十字架の形に秘孔をついた おまえの紋章を抱いて死ね!」と言い放ちました。   (漫画『北斗の拳』<究極版>1巻9話)

【感想&考察】

どの技もそのシーンに合った技名と結末があるように感じました。まさに”読んで字の如く”といった感じでしょうか。

特にスペードのボウガンの矢はまさに自分がしたことは自分に返ってくる、そんな印象を受けました。

KING編で生まれた名言

『KING編』でもたくさんの名言が生まれました。その中から特に印象に残った3つの名言をご紹介したいと思います。

てめえらに今日を生きる資格はねぇ!!』                     

(漫画『北斗の拳』<究極版>1巻2話)

これはスペードがミスミ老人の村を襲い、老人も刺されその瞬間を見たケンシロウが言いました。

スペードの行為はあまりにも勝手で惨たらしく、ケンシロウでなくても怒りを覚えます。 “許さない”とか”ぶっ殺してやる”とかその場の感情で出るような言葉ではなく、”今日を生きる資格はねぇ”と言う言葉に重みを感じました

執念!! おれを変えたのはきさまが教えた執念だ!!』                   

(漫画『北斗の拳』<究極版>1巻8話)

これもケンシロウのセリフです。シンがユリアを奪いに来たときです。シンは敗れたケンシロウに対し”おまえとおれには致命的な違いがある それは欲望…執念だ!!”と言いました。

その後ケンシロウは執念でシンの元へと辿り着きます。そして今度はケンシロウが勝利しました。

最初に言ったシンの執念とケンシロウの執念、同じようで違い、また皮肉にも執念がケンシロウを強くしたと思うと、二人の闘いには愛にしても執念にしても、つくづく因縁があるような気がしてしまいますね。

同じ女を愛した男だから

(漫画『北斗の拳』<究極版>1巻10話)

ケンシロウに秘孔を突かれ残り1分となったシン。シンは自身の体が爆発し始めると、「おまえの拳法では死なん!! おれは!! さらばだケンシロウ」と言葉を残して自ら飛び降りてしまいました。

そして息を引き取ったシンにケンシロウは墓を作りました。その様子を見てバットが「なぜだよ なぜそんな男に墓をつくってやるんだよ」とケンシロウに問いかけると、この言葉が返ってきました。

ユリアをめぐって争っていた二人ですが、ユリアを抜きにしてもこの二人の関係はお互いにとって大切な存在だったように感じます。

そう感じたのは、シンが最後に残した”おれは!!”というセリフです。ケンシロウをジッと見つめ言ったセリフ。どんな感情が込められているのかは憶測でしかありませんが、二人の仲は決して軽いものではなかった…そう思えてなりません。

KING編の感想

シンを中心とし幹部の4人が登場した『KING編』。全員が一堂に登場するのではなく、個々にケンシロウを足止めするかのような登場の仕方が物語を益々面白くしているなという印象を受けました。

またキャラ一人ひとりのインパクトが強い。(笑) よく冷静で拳士のシンの下にあんな性格の部下が付いたなと思うほどです。

特にスペードとダイヤは『北斗の拳』の中でもかなりユニークなキャラの中に入るのでは?と思いました。(笑)

【まとめ】

KING編』では主にシン、スペード、ダイヤ、クラブ、ハートが登場しました。

どのキャラも個性的で、序盤なのにかなりインパクトを残したのではないかと思います。

また『KING編』は”新しい出会い”というより、”過去の因縁”が今を作っているような気がして、個人的にはとても読み応えがあるなと感じました。

これから数々のキャラが登場してきますが、『KING編』に登場したキャラが今でも愛されている理由が何となくわかるような気がします。

気になった方は『北斗の拳1巻』をチェックです☆

コメント

タイトルとURLをコピーしました