1話では、ケンシロウとバット、リンが出会いました。
Z(ジード)という、野盗集団相手にとんでもない強さを見せたケンシロウ。
それもそのはず、彼は『北斗神拳』の使い手だったのです!!
ジードを倒したケンシロウは静かに村から去っていきました。それは、”北斗現れるところに乱あり”…と、リンのいる村の為に去ったのです。
去るケンシロウの後をバットは追い、ケンシロウの旅は続いていく!!
それでは『第2話』をみていきましょう!!
北斗の拳|第2話あらすじ&感想
ここでは大まかに第2話の内容について触れてみたいと思います。
《あらすじ》
Z(ジード)を倒したケンシロウは、リンの村を去った。その後をついて行くバット。
途中ケンシロウたちは、ボウガンを持った野盗に追われている老人に遭遇する。老人の名はミスミ。襲っていたのは『KING』の幹部に一人スペード。
ケンシロウは助けに入った。ケンシロウに向けボウガンを撃ったスペードだったが、北斗神拳『二指真空把』により矢が跳ね返され右目に刺さってしまう。
その場は逃げ去って行くスペード。
ミスミは “種モミを村に届けなければ…”と、やっとの思いで種モミを探し出したのだと言う。ケンシロウはミスミを村まで連れて行くことに。
村に着き、村人総出でミスミの帰りを喜んだ。ケンシロウは静かに村を去る。ケンシロウが村を離れしばらくすると、砂埃をあげ村に向かっていく車の集団が通り過ぎていった。スペードだ。
スペードはミスミの村へと向かっていたのだ。急いで村へと戻るケンシロウ。しかし村ではスペードたちによる酷い殺戮が起き…
ミスミは壁にもたれながら、種モミを握りしめ逃げていた。しかし、スペードに見つかってしまう。そしてミスミは槍で体を突かれてしまった。
ケンシロウが駆け付けた時にはミスミは瀕死の状態。ミスミはケンシロウに種モミを託した。その状況を目の当たりにしたケンシロウは怒りに震え・・・
《感想》
2話で登場した敵キャラ”スペード”。個人的に、残酷さ悪人さは第1話で登場したジード以上だと思います。
なんというのでしょうか、スペードには感情がないというか、この第2話でもキーワードとなる”人間らしさ”が全く感じられないのです。
“自分はどうなっても皆のために種モミを…”という素晴らしい人間性を持つミスミ。それに対してスペードはとんでもない人物でした。最初スペードはボウガンを持ちミスミを追いかけまわします。
そこにケンシロウが現れ、逆にやられたスペード。そのことを逆恨みしたかのようにミスミを見つけると槍を投げて胸に刺しました。そして瀕死の状態のミスミが種モミに手を伸ばしたところをなんとナイフで刺すという、悪党極まりないことをしたのです。
あまりにも極端な二人だと思いませんか?
大抵の悪役もそうだとは思いますが、ミスミがこれまた『北斗の拳』の中でも別格の人間らしさを見せるので、余計にスペードの悪さが目立ってしまうという…。
個人的に第2話にタイトルをつけるならば、『対照的な人間性』もしくは『人間らしさ善悪』と付けたいぐらいです。
第2話に登場した敵キャラ
第2話ではどんな敵が登場したのでしょうか。みていきたいと思います。
第2話では、『KING』という関東一円を制圧する組織軍団が登場しました。そのKINGの幹部の一人、”スペード”が登場します。
名前 | スペード |
組織 | 関東一円を制圧する組織軍団 |
特徴 | ケンシロウに向けボウガンを使うが、跳ね返されえ右目に刺さる。その後登場した時は眼帯をしている |
襲った村、物、人 | ミスミ老人、ミスミ老人の村 |
受けた技 | 北斗神拳二指真空把 |
備考 | 南斗弧蝋鷲拳伝承者シンをボスとした『KING』の幹部の一人 |
シンの部下で、『KING』の幹部の一人です。第2話でスペードが使用した武器は、ボウガンや槍でした。
最初、ボウガンをケンシロウに向け撃ちますが跳ね返され、自身の目に刺さってしまいます。一度逃げ去りその後、トゲトゲしい眼帯をして登場。
再び現れ今度はボウガンではなく、槍やナイフを使用するスペード。まだこの頃ケンシロウに対して敵たちは、武術というより武器を使用する者が多く、スペードはその中でも使用する武器の種類が多いイメージがあります。
ボウガン、槍、ナイフ、斧と…。結局は弱いからこその武器なのでしょう。(笑)
《とんでもない罪を犯したスペード!?》
完全に個人的な感想になりますが、数々の悪党がいる中でもこの”スペード”は腹が立ってくるほど悪いヤツだなと思っています。
スペードが最初に姿を見せたのは、ミスミがやっとの思いで”種モミ”を見つけ村に帰る途中でた。 種モミが実を結べば食料が確保できます。
そんな思いで種モミを手にしたミスミを襲いました。一度はケンシロウにやられ逃げて行ったスペードですが、ミスミを村まで送ったケンシロウがいなくなると、ミスミの村を襲いミスミも殺してしまします。
この時槍でミスミを刺し、 落とした種モミを拾おうとした手までもナイフで刺したのです。こんな鬼畜いるでしょうか。これにはケンシロウも、抑えきれない怒りに包まれました。
必死に半年の間探し回った種モミの重みを、1ミリも感じ取ることが出来ないところにスペードの悪党ぶりを感じます。
第2話での登場人物(ケンシロウ、バット、リン以外)
第2話に登場したキャラについてみていきたいと思います。
第2話では、老人のミスミが登場しました。ミスミは、今後食料難にならぬよう、種モミを半年探し回りやっと手にいれます。描かれてはいませんが、きっと村を代表して探しに出たのでしょう。
村に帰る途中、スペードに襲われてしまいますが、そこへケンシロウが現れミスミを助けます。
ミスミは、毎年米が出来たら奪い合うことがなくなる、「今日より明日なんじゃ」と言いました。
そして、その種モミをケンシロウに差し出し、”村まで頼みます”と悲願します。自分の身は構わず、希望を待ちわびている者たちのことだけを考えているミスミからは、力は無くとも心の強さを感じました。
第2話の名言
ここでは『北斗の拳』の名言についてみていきたいと思います。第2話ではどんな名言が生まれたのでしょうか。
“『久しぶりに人間にあった気がする』”
(漫画『北斗の拳』(究極版)1巻2話)
ミスミ老人をスペードから助け、ミスミの村に向かう前夜、「たかがオイボレひとりのためにどうしてそこまで…」と言うバットにケンシロウが言ったセリフです。
核戦争により全てがなくなり絶望の世の中。多くの者が自分のためだけに生き始めた中、ミスミが人々の為に命を懸ける姿を見て、ケンシロウは懐かしくもあり、温かくも感じたのでしょう。
この一言に、とてつもない深さを感じました。
“『てめえらに今日を生きる資格はねぇ!!』”
(漫画『北斗の拳』(究極版)1巻2話)
このセリフはスペードがミスミの村を襲いミスミに槍を刺した時、ケンシロウが言ったセリフです。
これはケンシロウでなくても、腹立たしい光景でした。槍で突き殺したことさえ忌々しいのに、種モミに手を伸ばしたミスミの手をさらにナイフで刺したのです。
こんな外道そういません。
この時のケンシロウは、”ケンシロウの怒りシーントップ5”に入るのではないかというぐらいの怒りっぷりでした。
第2話で繰り出された技
第2話ではどんな技が繰り出されたのでしょうか。みていきましょう。
【二指真空把】
ケンシロウがスペードに向けて使用した技です。
『二指真空把』とは、
“北斗神拳の技の一つ。弓やボウガンなどで放たれた矢を二指で受け止め、放った相手にそのまま投げ返す技”
(Wikipedia参考)
作中では、スペードが放ったボウガンの矢をケンシロウが二本の指で受け止め投げ返しました。
その矢はスペードの右眼に刺さり、スペードは逃げ去ります。
スペードが撃つ前、「ボウガンの矢など止まった棒にすぎん」と言ったケンシロウのセリフもあり、北斗神拳の前ではボウガンも無意味のようですね。
【まとめ】
第2話では、あのシンの部下『スペード』が登場しました。スペードによって希望を踏みにじるような出来事があったこともわかりましたね。
そんな世の中が舞台だからこそ生まれる名言もありました。とても深いです!
自分の普段の生活を思うと、考えさせられることがたくさんある『北斗の拳』。
ミスミ老人から感銘を受けるだけでなく、襟を正して生活しなければ!と思いました。(苦笑)
まだケンシロウの旅は始まったばかりですが、いきなり熱く壮絶です。
これから先、ケンシロウを軸に繰り広げられる熱く激しい旅から目が離せないことでしょう!!
コメント