数々の名言がある『北斗の拳』。連載当時から今でも人気があるセリフや、人生の教訓になるような名言がたくさん生まれました。
感動を誘う、心に染みる名言が多い中、この記事では”ケンシロウがボソッと呟いたセリフ”に注目してみたいと思います!
ケンシロウは一部の敵と闘った際にその敵を”生き物”に例えることがあり、その例えが的確で思わずクスッとしてしまう場面も。
なぜかと言うと・・・真面目な顔で言うセリフが面白いからっ!!
他にもセリフからケンシロウの食べ物の好みがわかるシーンも発見!?
それではみていきましょう!!
ケンシロウに”ズバリ言われた”敵たちを紹介!
ここでは、ケンシロウに真顔で『言われてしまった敵たち』をご紹介したいと思います。(笑)
(修羅の国まで)
【名前】 | 【言われた言葉】 | 【登場回】 |
スペード | ハゲヤロウ | 第2話 |
ダイヤ | 最初はバケモノ・くまどり(野郎) | 第4話 |
クラブ | カマキリ | 第5話 |
ハート | ブタ | 第7話 |
ジャッカル一味 | 狂犬ども | 第21話 |
フォックス | 外道 | 第22話 |
デビル | バケモノ | 第24話 |
牙一族 | 狼 | 第29話 |
マダラ | 狂犬・バケモノ | 第32話 |
拳王部下 | ババア | 第64話 |
聖帝軍部下 | 汚物 | 第86話 |
バロナ | くさい息 | 第139話 |
シエ | 化け物・カニ料理は好みじゃない | 第179話 |
ギョウコ | ブタヤロウ | 第190話 |
名言とまではいかなくても、なかなかインパクトのあるセリフを残しているケンシロウ。
そして上記でも述べましたが、何故クスッときてしまうのかと言うと、
『真面目なシーン(緊迫したシーン)で真面目な顔をして言うから』です。(笑)
上の表、これはなかなかのヒドイ言葉ですよね。 強く、優しいケンシロウがこういった汚い言葉を使うことに正直意外性を感じました。
また、ケンシロウは見た目から生き物に例えるのも上手です。(笑)
生き物に例えられた敵たちは、見るからにそのもの。ケンシロウ、的確に言い放っていました。
ただ一つ疑問なのは、ケンシロウはこれらを真面目に思って言っているのか、それともやはり挑発として言っているのか、でしょうか。
そこがわからないところも、わたしが個人的にケンシロウのこういったセリフを気に入っている理由なのです。
ふとした時に言われるこれらのセリフ、ケンシロウの言葉のセンスの良さを感じずにはいられません。(笑)
少しクスッときちゃう!? ケンシロウのセリフ
上記でみた表の言葉はどんな場面でどのように言ったのでしょうか。詳しくみていきたいと思います!
実は中には、『北斗の拳』のファンなら誰でも知っている名言!?もあるんですよ。インパクトがあり過ぎて一度聞いたら忘れられないでしょう!! (笑)
『おいハゲヤロウ』
(漫画『北斗の拳』<究極版>1巻第2話)
KING(シン)を頂点として形成されている集団『KING』の幹部の一人”スペード”。
モヒカンのように頭頂部にある毛と、後頭部の長い毛が特徴。また目の下に横に長いタトゥーのような、メイクのようなものも特徴的です。
旅を進めるケンシロウは何かに気付きました。老人が男たちに追いかけられ、今にも殺されそうだったのです。
種モミを持った老人は”どうしても村に届けなければ”と悲願しますが、スペードはボウガンで老人を撃とうとしていました。
「おいハゲヤロウ」ケンシロウの登場です。スピードはケンシロウに向けボウガンを撃ちますが、『北斗神拳二指真空把』により矢を跳ね返されて右目を潰されてしまいました。
その場は逃げかえったスペードですが、ケンシロウが村に老人を連れて行き去って行ったところでスペードは村を襲います。
そしてケンシロウの怒りを買いました。スペードの最後は『北斗残悔拳』により上半身が真っ二つに裂けて死亡します。
【感想・考察】
スペードの頭部にふれたケンシロウ。ケンシロウはスペードを”ハゲ”と言いました。しかしスペードは決してハゲではありません。
けれど、ハゲと言いたくなるケンシロウの気持ちはわからなくもないのです。(苦笑)
すべて個人的見解になりますが、モヒカンやスキンヘッドが多い北斗の拳の世界。その中でスペードの髪型はすごく中途半端。
モヒカンのように見えてもモヒカンには足りない毛量、後頭部の長髪も生え際・長さがこれまた中途半端なのです。(笑)
これではケンシロウも思わず口から出てしまうほど!?だったのではないでしょうか。
『スローすぎてあくびがでるぜ 死ねくまどりやろう』
(漫画『北斗の拳』<究極版>1巻第4話)
同じく『KING』の幹部の一人、”ダイヤ”。
スペードがケンシロウにやられ次に登場した人物。顔に歌舞伎の隈取のようなメイクをしているのが特徴です。
ケンシロウは歩みを進める中、首を吊られ背中にナイフで張り紙がされている者に遭遇します。
紙には、”胸に七つの傷の男に告ぐ 貴様が逃げている間この処刑は続く! KING” というものでした。
今この瞬間にも、罪もない男が首に縄をかけられ、その男を小さな娘が肩で支えているという恐ろしい状況がダイヤの前で行われていました。その状況を楽しむダイヤ。
すると、大笑いしているダイヤの口に大きな石が飛んできました。ケンシロウです。ダイヤは大きな石を嚙み砕き、ケンシロウと対峙します。
ここでケンシロウはダイヤのことを『バケモノ』と言い、二人の対決が始まりました。
棍棒を自在に扱うことを得意とするダイヤ。しかしケンシロウの前ではスローにしか見えず。
そしてこの言葉が生まれました。
【感想・考察】
一見何のことはないセリフです。けれど、やはりケンシロウが真顔で尚且つ冷静な言い方をするところにクスッときてしまいます。
ケンシロウも一目見た時に、”隈取メイクだ…”と思ったのでしょうか。個人的には隈取というより、KISSメイクの方が近いように感じました。
ちなみにダイヤはケンシロウに『絞首破顔拳』で敗れています。
『弱いカマキリほどよくしゃべるようだな』
(漫画『北斗の拳』<究極版>1巻第5話)
同じくKINGの幹部の一人クラブ。長身で両手には巨大なかぎ爪を付けているのが特徴。
弱い者たちに、”おれの体に一瞬でもふれることができたら町からだしてやろう”と言うのですが、実際は触った者に”家畜の分際でおれの体にさわりやがった”と言い殺してしまいます。
クラブの前に姿を現したケンシロウ。ケンシロウだと気付かないクラブは、自分を知らないということはこの町の人間ではないな?と話し始めました。
そしてケンシロウに『弱いカマキリほどよくしゃべるようだな』と言われます。クラブは勢いよくケンシロウに向かっていきますが、秘孔を突かれ『五指烈段』と言われるとクラブの両指は破裂してしまいました。
さらにケンシロウは「どうしたカマキリ それまでか」と攻撃を続けます。新たにクラブに秘孔を突いたケンシロウ。
経絡秘孔の一つ『命門』を突かれたクラブの命はあと1分となり、ここでようやくケンシロウがスペードとダイヤを倒した者だと気づくクラブでしたが…
クラブの体は背中側へと折れ曲がっていき、ケンシロウに”死にたくなければ質問に答えろ”と言われ、ベラベラ答えるクラブ。
けれど結局、”お前が一度でも約束を守ったことがあったか“とケンシロウに言われてそのまま死亡しました。
【感想・考察】
このシーンで何がポイントかというと、ケンシロウがクラブに対して2度『カマキリ』と言ったことです。
ケンシロウにとってクラブなんて敵にもならない敵でしょうから、名前なんて気にもしないと思うんですね。
しかし、クラブに関しては2度も『カマキリ』と呼んでいるんです。 ケンシロウ、意外にこの呼び名気に入ってるんじゃないの?なんて個人的に思いました。(笑)
けれどこのクラブ、ケンシロウじゃなくても『カマキリ』と呼びたくなるのがよくわかります。
細身の長身で両腕に巨大なかぎ爪(鎌)。まんまカマキリです。(笑)
『ブタをかっているのか? やっぱりブタか…ブタはブタ小屋へ行け!』
(漫画『北斗の拳』<究極版>1巻第7話)
ハートもKINGの幹部の一人。容姿は超絶な肥満体で、その体は外部からの衝撃をすべて柔らかく包み込んでしまうという特異体質でもあります。
性格は、普段は温厚で紳士的な口調で話すのですが、自分の血を見た瞬間正気を失い殺人鬼になってしまうという恐ろしい一面も。
ケンシロウがシンの元へとやってきました。階段の上にいるシンと、階段の下にいるケンシロウ。
ケンシロウが階段を上がって行こうとした時、ケンシロウは何かに気付き「ブタをかっているのか?」と言います。
そこへ登場したのがハートです。ケンシロウはハートを見るなり、やっぱりブタか…と言い対決が始まりました。
始めはハートの特異体質に苦戦するケンシロウでしたが、ユリア(この時は人形だと気づかず)を見たケンシロウは体制を整え『北斗柔破斬』でハートを倒します。
【感想・考察】
ケンシロウ、露骨です。(笑) ただハートの場合完全に見た目とバカにしているだけで言っているような気がしました。
それは対峙して言っているというより、”ブタはブタ小屋へ行け”など、闘う気すらない言い方に聞こえたからです。
まるで相手にしていない言い方。個人的にはただただ罵っているだけのように感じました。
『狂犬どもめ 生かしてはおかん!』
(漫画『北斗の拳』<究極版>2巻第21話)
ジャッカル一味とは、ジャッカルをボスとした野盗集団。ジャッカルはビレニィプリズン(凶悪犯ばかりを集めた刑務所)の脱走者。
ケンシロウたちの元に一人の少年が現れます。少年はバットがいた村の子”タキ”でした。
タキは「村には水が出るはずだ 助けてほしい」とケンシロウに頼みます。ケンシロウは村に行くことに。その話を聞いていたジャッカルですが…
ケンシロウが村の井戸の岩盤を割ると水が湧いてきました。ケンシロウの恐ろしさを知っているジャッカルは、ケンシロウが村を去るまで待ち村に侵入します。
ジャッカルはバットの育ての親トヨを殺してしまい、ケンシロウの怒りを買うことに。
逃げるジャッカルでしたが、ケンシロウはじわりじわりとジャッカルを追い詰めていきます。
ジャッカルを追い詰めるために、ジャッカルの部下にも容赦のないケンシロウ。その時にこの『狂犬どもめ 生かしてはおかん!』セリフが言われました。
ジャッカルは、ビレニィプリズンに収容されていたデビルリバースを手懐け、(嘘を言って演技)ケンシロウと闘わせます。
ケンシロウに負けたデビルリバース。倒れた時に、大男のデビルはジャッカルを握りしめました。そこへケンシロウがダイナマイトを仕掛け、ジャッカルは逃げることが出来ず爆死。
【感想・考察】
このセリフからケンシロウの怒りがひしひしと伝わってきますね。
ですがどちらかと言えばジャッカルのイメージは、”狂犬”というより”ハイエナ”の方が強くあります。
それは、勝てないとわかっているケンシロウに挑むことはせず、ケンシロウの目が届かない所で悪さをするからです。
はっきり言うと、”自分可愛さが”が炸裂しているキャラだと思いました。(笑)
『本性をあらわしたな外道!!』
(漫画『北斗の拳』<究極版>2巻第22話)
ジャッカルの野盗集団の最高幹部フォックス。容姿は頭頂部で一つにまとめた髪が特徴です。一見スキンヘッドに見えなくもないです。
ジャッカルとは別で行動していたフォックス。食料調達しているところにケンシロウが現れました。
敵の虚をついて倒せる虚拳『跳刀地背拳』を使用するフォックス、最初無抵抗を装い油断させようとするもケンシロウに見抜かれてしまいます。
結局フォックスの技はケンシロウには通用せず、反対に秘孔を突かれジャッカルの居所を割る羽目に。
ケンシロウに”それではきさまの処刑を始めようか…”と言われると、「殺してやる!」と手をバタバタさせ始めたフォックス。そしてケンシロウに『本性をあらわしたな外道!!』とと言われました。
【感想・考察】
まさに外道そのもの達です。実はフォックス、ジャッカルの部下で右腕のような存在かと思いきや、“ただ生きていくために便利だから組んだだけ”なのだそう。
またジャッカルも、”フォックスを自身が逃げるための時間稼ぎにし、見捨てる”という、とんでもないヤツらなのです。
ケンシロウの言葉には説得力があり、この言いようも的確だなと思いました。
もう、何か生き物に例えることもなく”外道”というケンシロウ。平気で人を殺すフォックス。人の道から外れた者にふさわしい言葉なのかもしれません。
『どうやらそのバケモノが おまえの最後の切り札というわけか…』
(漫画『北斗の拳』<究極版>2巻第24話)
デビルリバースは過去に700人を殺し、懲役200年の獄囚。とにかく巨躯で、人間を片手で掴んでしまうほどの大きさ。『羅漢仁王拳』の使い手。
ジャッカルが嘘の演技(ジャッカルは生き別れた兄と名乗った)でデビルを手懐けます。
その様子を見ていたケンシロウがこのセリフを言いました。
そしてジャッカルは、閉じ込めたのはケンシロウだと演技をしてデビルを唆し、ケンシロウとデビルは闘うことに。
デビルの最後は『北斗七死星点』により、すべての肋骨を内側にへし折られ倒れてしまいました。
兄だと思っているジャッカルを握りしめ助けを求めますが、ケンシロウにダイナマイトを仕掛けられジャッカルと共に爆死。
【感想・考察】
実はこのセリフの”バケモノ”以外にも気になるセリフがあります。それはジャッカルがデビルに「デビル殺せ~殺すんだ!!」と言った時です。
ケンシロウはここでも「外道が!!」というセリフを言っているんですね。これはジャッカルに言ったのか、デビルに言ったのかはわかりませんが、ケンシロウが辟易している様子がわかるかと思います。
ケンシロウ、こういった野盗たちに心底うんざりしていそうですね。(苦笑)
『よくしゃべる狼さんだな…』
(漫画『北斗の拳』<究極版>3巻第29話)
牙一族とは、マミヤの村を狙う凶悪な盗賊集団で、みなズボンに毛皮という恰好をしています。その一族の長が『華山角抵戯』の使い手。
タキが面倒を見ていた子供たちの面倒を見てくれる村が見つかります。その代わりその村の用心棒となったケンシロウ。
もう一人用心棒として”レイ”という男も現れました。村にはリーダ的存在、”マミヤ”がいます。
その時、村に牙一族が襲ってきました。次々に倒すケンシロウ。その様子を見たレイは「気がかわった」と言い、牙一族たちを倒し始めます。
村に牙一族が現れ、ケンシロウとレイ、マミヤが駆け付けると、マミヤの弟コウが捕らわれていました。牙一族は身内が殺された復讐としてコウを殺してしまいます。
その場では気丈に振る舞うマミヤでしたが、一人になり涙を流す姿を見たケンシロウとレイは牙一族の元へと向かいました。
一足早く牙一族の元へと行っていたレイと牙一族の会話を聞いていたケンシロウは、このセリフを言いました。
【感想・考察】
このセリフは個人的にけっこう気に入っています。(笑)。あえて『狼』と言わずに『狼さん』と言ったところにセンスの良さを感じました。
ケンシロウ、思いっきりバカにしていますよね。(笑)
相手をバカにして言っているとしても、ケンシロウの口から”さん付け”が出てくるのは、とてもめずらしいことではないでしょうか。
『どうした狂犬…かみついてみろ!!』
(漫画『北斗の拳』<究極版>3巻第32話)
マダラは牙一族の中で最も獣に近い男で、容姿はとても大きくほぼ獣です。理性もほとんど持ち合わせていなく、本能で行動をしています。
マダラはケンシロウを見た瞬間、怯え出し手が付けられなくなりました。ケンシロウも「とんでもないバケモノがいるらしいな」とマダラの存在に気付きます。
そして対決! 大きくて凶暴なマダラもケンシロウには敵いませんでした。
【感想・考察】
ケンシロウ、マダラのことを狂犬と言いましたが、闘いの最中はバケモノとも言っていました。
これは相手を挑発、バカにしてというより、マダラに関しては本当にバケモノとして言ったのではないかと個人的には思っています。
だって、身内である牙一族ですらマダラのことを”獣なみ”と言っているんですから…(笑)
『おまえのようなババアがいるか!!』
(漫画『北斗の拳』<究極版>5巻第64話)
でかいババァは拳王の部下で、老婆の恰好をしてケンシロウたちを待ち伏せしていた、とんでもなく大きな男です。
トキの身体を労わり、近くにあった小屋で休憩をさせてもらおうとするケンシロウたち。
中から出てきたのは、ケンシロウやトキよりもはるかに大きい老婆。
老婆はケンシロウたちに水を差し出します。けれどケンシロウはその水に口を付けずに「ばあさん その水のんでみろ」と言いました。
飲もうとしない老婆。それでも急かすケンシロウに老婆は動揺し、突然大声を上げ襲い掛かってきました。
トキとケンシロウは最初からわかっていました。ケンシロウは老婆を蹴り倒し、「ばけるなら牛にでもばけるんだったな」と言いました。
【感想・考察】
このセリフだけでも面白いのですが、このシーンはこの大男(老婆っぷり)も面白く、気に入っています。
この大男、ちゃんと演技もしているんですよ、”わたし”と…。(笑)
カツラを被って老婆に扮していましたが、”おじいさん”になっていれば、ひょっとしたら少しは騙せたかもしれませんね。 ないか…(笑)
ちなみにマミヤは老婆だと思い込んでいたようです。(笑)
『汚物は消毒すべきだな……』
(漫画『北斗の拳』<究極版>7巻第86話)
「聖帝様の御視察だ~っ!!」と火炎放射器を持ち、民衆に道を開けさせ土下座するように命令するサングラスをかけたモヒカン頭の男。
ぼ~っとしている民を見つけ、「汚物は消毒だ~!!」と焼き殺してしまいました。
その状況に高笑いをする男。その時後ろからケンシロウが現れ、男は火炎放射器を取り上げられ投げ飛ばされていまします。
そしてケンシロウはこのセリフを言い、その男を焼き殺してしまいました。
【感想・考察】
このセリフは多くの方が知っているのではないでしょうか。
特にケンシロウの言ったセリフより、この男が言った「汚物は消毒だ~!!」は、過去にいろんなコメディの場面でも使われたりもしています。
この火炎放射器を持った男の登場はこれだけでしたが、絶大なインパクトを残しました。
『くさい息を吐くのはそれぐらいにしておけ』
(漫画『北斗の拳』<究極版>11巻第139話)
バスクが統治する郡都の副官バロナ。モヒカン頭で左右に2ラインの毛を残し、もみあげから伸びる髭が特徴的です。
『北斗の軍』を率いるバットとリン。次々に郡都を破壊していくバットたちに対してバスクが取った行動は、逆賊として公開処刑をすることでした。
そのためにバロナが間違えて捕らえた女性をリンとして公開処刑をしようとします。見せしめのためにリンという名なら誰でもよかったのです。
そして処刑が行われようとした時、ケンシロウが現れました。結局バロナはケンシロウの一撃で地面にめり込んで敗北します。
【感想・考察】
バロナは事あるごとに「はぁ~」と息を吐いているシーンが見られました。息=バロナみたいな…(笑)
口臭はとてもデリケートなことです。ケンシロウにこのセリフを言われたバロナが少し可哀そうな気もしてきますね。
イキッた時に”臭い”と言われたら恥ずかしくて怒り倍増です。バロナも例外ではなく顔色が”カァ”と変色していました。(笑)
ケンシロウに向かっていくバロナでしたが、ケンシロウの頭上から片手一振りで上半身が地面にめり込まされてしまいます。
少し見方を変えれば、”息が臭いから顔を地面に封印した”ということなのでしょうか。
いや、これは私の考えすぎ?…ですよね。(笑)
『おれはカニ料理は好みじゃないんだがな……』
(漫画『北斗の拳』<究極版>14巻第179話)
シエはカニのような容姿をしていて、語尾に「~ガニ」と付けて話す。両手には巨大なナイフを装着しています。
『修羅の国』にあった『ラオウ伝説』がケンシロウがやってきたことで状況が変わっていき、ケンシロウは「ラオウ伝説はおれが成す!!」と決意。
先を進めるケンシロウを待ち伏せしていたシエ。ナイフをケンシロウに向け振り回し、仕掛けた罠に追い込もうとします。
しかし見抜いているケンシロウに背中を押され、自分が罠にハマって死亡しました。
【感想・考察】
『修羅の国編』では緊迫した場面が多い中、ちょっとしたクスッとタイムだなと。(笑)
強い、弱い関係なく、こうした謎!?キャラの登場も『北斗の拳』を盛り上げる要素ではないかと個人的には思っています。
このキャラは少し”マヌケ”だなと思いつつ、画にリアルさと迫力があるので存在感が凄いんです。
このギャップがまたいいですね!
そしてわかったケンシロウの好み。どうやらカニはあまり好きではないようで。(笑)
ちなみにシエが死亡した後、シャチは「フ……とんだ道くさだったな!!」という言葉を残していました。(笑)
『ブタヤロウ!!』
(漫画『北斗の拳』<究極版>15巻第190話)
ギョウコは正直者が好きなのですが、「ブタ」と言われると怒ります。容姿は太っていて、目に蝶のようなメイクが特徴。
羅将の地位を狙って、ケンシロウを殺そうとします。そしてケンシロウに挑んでいくも、両手を切断され殴り飛ばされてしまいました。
飛ばされたギョウコの身体は、自身の機関車を改造した車の角に突き刺さり死亡。
【感想・考察】
この敵もシエと同じく、クスッとタイムのキャラだと思っています。
さらに言うならばギョウコの場合、武器も持っておらず、闘いからも雰囲気からも強さを全く感じることができませんでした。
言い方が悪いですが、初期の頃の”雑魚キャラ感”が否めません。(笑)
ヒョウ、カイオウというとんでもない敵を前に、ちょっとした箸休め的な存在だなと思いました。
【まとめ】
『北斗の拳』ではたくさんの名言が生まれました。
涙を誘う名言もあれば、人生の糧になる名言など、本当に様々な名言があります。
その中でもこの記事では、一見見逃してしまいそうな”クスッときちゃう”セリフにスポットを当ててみました。
中には、”聞いたことがある!”なんてセリフもあったのではないでしょうか。
まだまだ山のように名言が詰め込まれている『北斗の拳』。
あなたも是非、自分のお気に入りの『名言』『セリフ』を見つけてみてくださいね!!
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