天狼の星リュウガは強いのか!?悪魔のような男リュウガの本当の目的とは!?

キャラクター

トキがラオウの前に倒れ、世が乱れている中、一人の男が現れました。

その名もリュウガ

ケンシロウの前に立ち、ラオウに忠誠を誓うリュウガはトキの死を望みます。
一体リュウガは何者で何を考えているのか!?

この記事では気になるリュウガについてみていきたいと思います!!

リュウガの基本情報

最初にリュウガの基本情報についてみていきましょう!

名前リュウガ
身長190cm
体重105kg
スリーサイズ胸囲130cm/ウエスト92cm/ヒップ106cm
流派泰山天狼拳を駆使する拳士 ユリアの実兄で南斗の正統血統でもある。 だが設定上で南斗聖拳は継承していない。
宿星天狼星
《容姿・人間性》

リュウガは南斗正統血統でありながら、設定上南斗聖拳は継承していないという珍しい立ち位置にいます。また、天狼星という字の如く“一匹狼”のように単独で行動するのが特徴です。

ユリアの兄として、外見はとてもハンサムでもあります。
性格といえば作中では残忍な行為に及んでいることが多いですが、実のところは世の平和のために見定めるといった役割があり、使命を全うするために望んでいない殺戮を繰り返します。

《リュウガの登場回・関係》

リュウガは、ラオウとトキの闘いの後に登場しました。第105話から第109話に登場します。

ケンシロウがサウザーを倒した後、北斗の男たちも動き出し、トキはラオウに挑み、世は混乱の中リュウガも動き始めました。

《リュウガはユリアの兄!?》

実はユリアと兄妹のリュウガ。作中では二人が接近している様子は描かれていませんが、リュウガはリュウガなりに闘いの中で平和を求めます。

ユリアは慈母の星の元、「北斗」と一体になることで平定をもたらすとされていました。

リュウガは天帝の使者として北斗神拳伝承者の覚醒を促すことが使命だったのです。
そして『南斗五車星』の雲のジュウザは異母兄弟です。

リュウガの闘い

リュウガVSトキ

次にリュウガとトキの闘いです。

あえて時代のために魔狼の悪名をかぶろう!!

ラオウに敗れ、自分の身体もままならない状態のトキでしたが、村人のための治療に励んでいました。

トキに治してもらい喜ぶ患者が立ち上がると、背後から矢が飛んできて患者を貫きます。矢を放ったのは血まみれになったリュウガでした。リュウガはたくさんの人々を殺し、返り血を浴びていたのです。

そして容赦なくトキにも矢を放ちます。闘えないトキに攻撃を仕掛けるリュウガ。
リュウガは「北斗神拳の真髄は怒り 怒りなくしてケンシロウの拳はすべてを発揮せぬ」と言いました。

そのために“トキの死”必要だと言い、これに対してトキは「この定められた男の命が次の時代の礎となるならば本望」とリュウガの技を受け入れます。

そしてトキは地に落ち…

トキはリュウガによって敗れました。

(漫画『北斗の拳』<究極版>8巻108話)

ケンシロウVSリュウガ

トキの一大事をリンとバットから聞かされたケンシロウは急いでリュウガの城へと向かいます。

「……なぜ狂気の殺りくを!!」と問うケンシロウにリュウガは「戦えばわかる!!」と答えました。

それを見て怒り狂うケンシロウは容赦なくリョウガに攻撃します。

その時です。トキがよろつきながらケンシロウの前に現れ「とどめをさすことはない その男はすでに自分で自分にとどめをさしている!!」と闘いを止めました。

リュウガは村人を襲った狂気の殺りくに走る前に自分で陰腹を切っていたのです。

(漫画『北斗の拳』<究極版>9巻109話)

《ポイント》悪魔のような男リュウガの本当の目的

リュウガはただ単にトキを襲ったり、ケンシロウに闘いを挑んだのではなかったのです。

リュウガの天狼は“乱において天帝の使者となり 北斗を戦場へ誘う”ことが使命でした。ラオウとケンシロウどちらがこの時代に必要なのかを知るため最初はラオウに忠実を誓います。

そしてケンシロウには自身の目で見定めるために村人を殺し、トキを殺したと見せかけケンシロウを焚き付けました。怒りに震えたケンシロウのすべての力を引き出すためだったのです。

リュウガはあえて『魔狼』となりました。そして闘いを通して、時代がケンシロウを必要としていることを確信します。

《感想・考察》

リュウガはユリアの兄なのに、非常に切ない宿星だなと思いました。ケンシロウを本気にさせるためにトキに手をかけたり、村人を殺したりします。
いくら自分の陰腹を切っていると言っても、やっていることは殺戮そのもの。時代を見定める宿星なら、もっと別の方法がなかったのかなと個人的には思ってしまいました。

ただ、リュウガの使命は大役だ。何と言っても天帝の使者として北斗神拳伝承者の覚醒を促すことなのだから。

だけどこの設定も少しモヤっとしました。時代はラオウよりケンシロウを望んでいることを確信するのに、リュウガは本当に命をかけなければいけなかったのか、それが『天狼』、『魔狼』の宿命だとしたらあまりにも哀し過ぎないいだろうか…。

個人的には、もう少しリュウガの聖人的な部分が見たかったと思ってしまいます。

リュウガの強さは? どんな技がある?

天空の極星 南北ふたつに割れた時 こぼれ落ちて天に舞った孤独の星 天狼……

ラオウが言うこの天狼孤独の星、リュウガはどれほど強く、またどんな技があるのでしょうか、見ていきたいと思います。

【泰山天狼拳】(たいざんてんろうけん)

手刀を使う南斗聖拳に似ているように見えるが本質的に異なり、素手で相宛の肉体を削り取るのが基本となる。足技はなく、脚力は技を繰り出す時の跳躍に使われる。

(Wikipediaより)

リュウガが使用する拳法です。

この技はケンシロウとリュウガが初めて対面した時にリュウガがラオウの部下(ラオウがいなくなって好き勝手していた)に使用しました。

両手を前に出し構え相手に仕掛けると、食らった相手の一部はえぐられてしまいます。

食らった相手は「さ…寒い……」と言っていることから、切り取られた部分は相当冷たくなるようです。

この技を目の前で見ていたケンシロウも、「その拳はあまりにも速く流血の間もなく凍気さえ感じさせるという!!」と驚きを隠せませんでした。

【天狼凍牙拳】(てんろうとうがけん)

「泰山天狼拳」の基本となる技で、狼の牙を模した手の突きから、連撃で敵の躰を削り取ったり、一撃で巨漢の獅子王イゴールの首を削り落したりする描写が見られた。

(Wikipediaより)

ケンシロウとの闘いで使用されました。

手を前に突き出し、それはまるで狼の牙を連想させるようなワザです。

個人的に感じたことですが、この技はケンシロウが本気になった時に使用された技なので、リュウガの技の中でもとっておきの大技なのでは?と思いました。

【ざっくりまとめ&感想】

天狼と言うだけあって狼の姿にかけたような技が独特でカッコいい印象を受けました。

そしてリュウガ自身も宿星のもと相当強いのだと思います。

ただ、北斗の前だとどうしても強さがかすんでしまう…。

また登場話も比較的少ないリュウガ。もっと北斗の争いの序盤から登場していたらリュウガの存在意義も違っていたのではないかと、感じてしまいました。

リュウガのキャラ設定は北斗の中でも類を見ないキャラです。漫画の中では呆気なさも感じましたが、ゲームや他の外伝なんかではたくさんの出番がありそうですね。

リュウガの名言

ここではリュウガの名言に触れてみたいと思います。時代を見極める天狼星のリュウガにはどんな名言があるのでしょうか。

そのためなら天狼は望んで血に飢えた魔狼となろう!!

(漫画『北斗の拳』<究極版>8巻107話)

地獄のような世の中を見てラオウとケンシロウ、時代がどちらを欲しているのか考えるリュウガ。そんな中で、どちらかを選ぶためにリュウガが覚悟を決めた、そんなセリフに感じました。

また同時に、そのためには多くの血が流れることも免れないと腹をくくった、そんな風にも読み取れるかと思います。

言い換ええると、“自分が悪者になろう”と言っているようですね。

あえて時代のために魔狼の悪名をかぶろう!!

(漫画『北斗の拳』<究極版>8巻108話)

上記と似たような言葉ですが、決意の固さが名言だと思いました。

これはトキに手をかける時に言い放ちました。

このセリフは究極の覚悟のようにもかかわらず哀しさも感じます。本来のリュウガは殺戮を繰り返したり、悪名をかぶるような人間ではないはず。

すべては平和な世の中を導いてくれる者を見極めるためです…この漫画の中でこれほどまでに切ないキャラがいるでしょうか。

皆何かの宿命の元、使命を持って動いているのがこの北斗の拳の特徴でもあります。しかしリュウガからはなんと言いますか、儚さを感じました。

殺戮を繰り返す悪者、一見そんな風にもみてとれますが、実は大きな使命に動かされていたという少し複雑なキャラでもあったのではないでしょうか。

まとめ

ラオウに忠実を誓い、トキを手にかけ、ケンシロウと闘った男リュウガ。

北斗の男たちを語る時には忘れてはいけない男となったのではないでしょうか。

またリュウガはユリアの兄という、少し驚きな設定もありましたね。
個人的には「出番は少ないけど濃いキャラ」という印象です。

宿星の指名として少し残忍な行動が目立ったリュウガですが、北斗の拳の世界でなければきっと“頼りになるお兄ちゃん”的な存在になったのではないかと思います。

リュウガについて詳しく知りたい方は『北斗の拳』第105話~第109話をチェックしてみてくださいね。

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